G1 CLIMAX28決勝が終わって2日。いまだに感情が揺れ動いている私。どんな結果になろうとも受け止めますと言ったのに、推し同士の闘いは想像以上に辛かった…😥
昨年11月の対戦後は、飯伏さんが負けたことよりも棚橋さんと袂を分かつことになってしまったのが悲しかった。でも今回の対戦後は、全く違う感情が沸き起こり困惑しています。
生観戦後は必ず、ワールドでもう一度試合を確認する私ですが、まだ見れないでいます。今見たらきっと、負の感情でいっぱいになりそうで怖いのです。
いつか気持ちが落ち着いたら、この素晴らしい試合をもう一度振り返って書きたいと思います。
決勝戦の前日、8月11日は飯伏vsケニー。この日私は初めていわゆる“ぼっち観戦”。2人の対戦に興奮していたので全く気になりませんでした。武道館は久しぶり。ライブ以外で行くのは初めてで、不思議な感じがしました。席はアリーナの後方でしたが、思いの外見やすかったです。
グッズ売り場などをウロウロして席に着いたのは6時半ギリギリ。フルハウスの武道館に感激し、来てよかったなぁと改めて思いました。
最初は楽しく観戦していた私も、セミファイナルの内藤vsザックが始まると息を殺して見守りました。ザックに勝ってもらわないと、飯伏さんの決勝進出がなくなってしまうからです。
ザックドライバーが決まってスリーカウントが入った時、思わず歓声を上げてしまいました。これはいける!飯伏さんが勝つ!
そしていよいよメイン。飯伏さんとケニーの試合は大方の予想通りの死闘となり、どちらかが怪我をしていないかとハラハラしました。途中からは胸がつかえて声も出せず、ただただ見守るばかりでした。
結果は飯伏さん勝利!嬉しくて嬉しくて飛び跳ねる勢いでした😆ケニーには悪いけど、今回は飯伏さんが決勝に行くよ。ケニーなら分かってくれるよね?🙏
仲良く退場する2人を見て安心した私は、今までにない高揚感で会場を後にしました。夢ではなく本当に本当に飯伏さんがG1の決勝に残ったのです!!
この試合もまだワールドで見る気力がないので、後日詳細を書けたらいいなと思っています。
そして、とうとう来てしまった決勝の日。会場に着いた私は、こう思っていました。「 勝っても負けてもいい。飯伏さんが、神と仰ぐ棚橋さんに本気で挑んで行けるかどうか。それだけを見届けよう。」と。
この日は1階スタンド前方。こちらもとても良く見えました。武道館に2日間行ってみて、両国国技館の4人詰め升席よりいいのではないかなと思いました。
運命の決勝が始まりました。推し同士の闘いを前に、気持ちをフラットに保とうとしていた私でしたが…。
飯伏さんのセコンドに付くケニーを見て心が揺らぎ…そして決定的な出来事が!
https://twitter.com/njpw1972/status/1028622693447348226?s=21
赤いタオルを首にかけたその姿…柴田さん!!
棚橋さんのセコンドに柴田さんが付いてくれるなんて!胸熱…
と思ったのと同時に、私は悟ってしまいました。
棚橋さんと柴田さんが揃い踏みという事は…
飯伏さんに勝ち目はない
と。
そう思って会場を見てみると、新・闘魂三銃士の2人を応援しよう!という雰囲気が俄然高まったように感じました。柴田さんの登場によって、風向きが一気に変わったのです。
上から見る飯伏さんとケニーの背中が、小さく小さく頼りなく見えました。カメラマンは棚橋さん側に殺到し、モニターに棚橋さんの顔がクローズアップされ…。その印象は試合が始まっても変わることはありませんでした。
武道館決勝は、まさに新日本対インベージョンの様相を呈していました。
この時私の心は決まりました。
飯伏さんを全力で応援する!
大タナハシコールに抗うように、イブシコールを精一杯叫びました。私の周りは両コール半々くらいで心強かったです。
2人の試合はG1決勝にふさわしい、心・技・体 が、強く美しく表現された至高の試合だったと思います。しかも場所は武道館。本来ならワクワクドキドキするはずでした…。
しかし私はワクワクどころではありませんでした。試合を楽しむ余裕なんて全くない。2人のしばき合いの場面では涙が止まりませんでした。
https://sp.njpw.jp/tornament/141611?showResult=1
そして飯伏さんの打撃に棚橋さんが怯まず前に出た時、私は思いました。
棚橋さんは中邑飯伏戦を超えようとしているのではないか?飯伏さんに覚醒を求めているのではないか?と。
その時、信じられない光景を目にしました。飯伏さんが棚橋さんの気迫に押されてコーナまで後ずさりしたのです。
私は心の中で叫んでいました。
飯伏幸太は後ずさりなんかしない!後ずさりするということは覚醒じゃない!
だったらまだ勝負はついていない。冷静ならばまだ行ける!気がつくと私は「 行けー!」と叫んでいました。
2人の闘いは激しさを増し、飯伏さんは棚橋さんに次々と大技を出す。
https://twitter.com/njpwglobal/status/1028865024364707841?s=21
しかし、棚橋さんは全てを受け切り、ドラゴンスクリュー、ツイスト&シャウト、スリングブレイド…エースの系譜を裏切らない。
数々の死闘、激闘、名勝負を闘い抜いて来た珠玉の技は輝きを失うことはなかったのです。
3回目のハイフライフローで飯伏さんが力尽きた時、感情がぐちゃぐちゃになりました。
柴田さんが棚橋さんにハイフライフローを指示する姿、それは私があんなにも見たかった光景。飯伏さんが相手じゃなかったら…どんなにかどんなにか嬉しかっただろう…。
私は今、棚橋さんの優勝を手放しで喜べないでいる…もうファンとして失格なんだ…。
昨年の対戦後、飯伏さんは棚橋さんとハグしました。今年はそうしなかった。むしろ対決姿勢を鮮明にしたように見えた飯伏さん。それにも私は驚かなかった。だって今は飯伏さんの後ろにはケニーがいるから。
https://sp.njpw.jp/tornament/141611?showResult=1
決勝戦の翌日、ネットを開くと目に入るのは全て、優勝旗を掲げる棚橋さんの眩しい姿。 今回、プロレスを枠の外に広げたのは飯伏さんではなく棚橋さんでした。
プロレスは勝ち負けじゃないというけれど、勝たないと与えられない物もあると実感した私。その証拠に飯伏さんをトップに上げる記事はほとんどありませんでした。
バックステージコメントで「 36年間で一番頑張った1ヶ月でした 」と言った飯伏さんの頑張りが、全て否定されたように感じて涙が出ました。
更に、一夜明け会見での棚橋さんの言葉を聞いて暗澹とした気持ちになりました。
「 飯伏は本当にレスラーとして、トップ取りたいんだったらケニーと一緒にいたらその先はないなと俺は思う。」
そうか…棚橋さんはやはりそう思うのか…。
棚橋さんは先日のポッドキャストでも「 ケニーとゴールデン☆ラヴァーズ組んだのが飯伏にとってはマイナスだった 」と言っていました。
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そして会見ではケニーに対し、「 俺はお前のプロレス好きじゃないよ 」と。
あー、来ちゃった。因縁回収の時がね…。オカダさんがまず来るみたいだから最終的にどうなるかわからないけれど、ケニーとの舌戦は始まってるみたいで…。
私はどうすれば…。
困惑していた私を救ってくれたのはTwitterに上げられていた一枚の写真でした。
それは決勝が終わった直後、ケニーが飯伏さんに水をかけてあげている写真。ケニーは自分の手の平に取った水を飯伏さんにかけていたのです。その姿は私の心を打ちました。涙が溢れて来ました。
やっぱり飯伏さんにはケニーが必要だと。
棚橋さんの言うことはエースとして当然であり、新日本プロレスを体現するレスラーとして譲れない発言だと思います。棚橋さんはそうやってトップを取り、守って来たし、それを今も続けている。誰も異を唱える人はいないと思います。私ももちろん尊敬しています。
けれど、同じことが飯伏さんに当てはまるのかどうか…。
はっきりと言えば、飯伏さんにはハンデがあるのです。それは…生え抜きではないということ。今回の決勝を見てはっきり分かりました。
そのハンデを埋め、飯伏さんを理解してくれて守ってくれて、飯伏さんがその魅力を最大限に表現する姿にジェラシーではなく喜びを感じてくれる…そんな人と一緒にいてはダメですか?
根性がないと映るのかもしれない。男らしくないのかもしれない。甘いと思われてしまうのかもしれない。
でも、飯伏さんのやりたいプロレスがケニーのもとで出来るのなら、飯伏さんが納得しているのなら、その場所が安心出来るのなら…。
そしてこの関係は永遠ではなく、いつかは終わりがある。飯伏さんがケニーを卒業する日が来るかもしれない。それはいつかはわからない。でも、そう遠くないかもしれない…。
だからこそ、今見ることが出来る一瞬を大事にしなくては…と私は思っています。
飯伏さんは週刊プロレス7月18日号のインタビューで、「 新日本プロレスの中で自分は自分のプロレスを貫きたい 」と語っていました。
これからも飯伏さんの思うプロレスで、翼をたたまずに羽ばたいて欲しい🕊
色々な感情が往き来する中、それが今の私の偽らざる気持ちです。
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